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FP1級の学科試験は、市販教材だけの独学でも合格できます。
ただ、2級と同じ感覚で勉強すると、時間が足りなくなり苦戦するかもしれません。
そもそもFP1級学科試験の受検者といえば、「実務5年以上」や「実務1年以上の2級合格者」です。
それにもかかわらず、合格率はたった10%台となります。
一体、何が2級と違うのか。
これを知ることが、自分に合う教材選びや勉強法につながります。
この記事では、私が実際に独学で一発合格できた経験をもとに、FP1級では何が変わるのか、どのような市販教材が選べるのか、私自身はどの教材を使ってどのように対策したのか、独学でやってはいけないことなどをお伝えします。

1級FPライター
イシダ
FP全級を独学で一発合格(1級はきんざい学科→協会実技)/相続とタックスが得意/元・会計事務所/ Lancers金融ライタースペシャリスト認定
FP1級は独学でも合格できる
FP1級の学科試験は、独学でも合格できます。
私は市販の教材のみで一発合格できました。
かかった勉強時間は正確ではありませんが、おそらくトータルで200時間くらいです。
ただし、余裕のある合格ではありませんでした。
FP1級の学科試験は200点満点中120点以上で合格ですが、私の得点は121点です。わずか1点上回っただけでした。
自己採点から割り出した内訳は、基礎編が54点、応用編が67点でした。受検したのは2020年になります。
FP1級で変わる3つのポイント
FP1級の合格の難易度を引き上げているのは、主に以下の要素だと考えます。
正確な知識がなければ正答できなくなる
FP2級の問題では、基本的な制度を知っていれば明らかに間違っているとわかる選択肢が紛れています。
そのため、すべての選択肢の正誤を判定できなくても正しい答えを絞り込めることがありました。
しかし1級の基礎編の選択肢は、基本知識で判定することができません。
その選択肢に取り上げられている制度の詳細を知らなければ、一見どれも正しく見える(あるいは怪しく見える)選択肢ばかりとなります。
それまでとは比較にならないほど細かい部分が問われるため、正確な知識がなければ正答を選べないのです。

最後の2択ではずすのがお約束です…
実際にどのように問題が変わるのか、過去問で確認してみましょう。

まずは2級の問題です!
所得税における各種所得等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 不動産所得の金額は、原則として、その年中の「不動産所得に係る総収入金額-必要経費」の算式により計算される。
- 一時所得の金額は、その年中の「一時所得に係る総収入金額-その収入を得るために支出した金額の合計額-特別控除額」の算式により計算される。
- 発行済株式総数の5%未満の株式を所有する株主が受ける上場株式等に係る配当等は、その金額の多寡にかかわらず、申告不要制度を選択することができる。
- 退職一時金の支払を受ける退職者が、その支払時に「退職所得の受給に関する申告書」を提出しない場合、所得税および復興特別所得税として、退職一時金の支給額の20.42%が源泉徴収される。
(出典)一般社団法人金融財政事情研究会|ファイナンシャル・プランニング技能検定 2 級学科試験 2025年5月

1と2は基本事項だね
所得の計算方法だけ知っていれば、消去できるよ

そうだね
4は身近な話だし、3は少しむずかしいけれど消去法で戦えるね
不適切なのは「3」です。「5%未満」ではなく「3%未満」になります

これが1級になると、こんな風に変化します
居住者に係る所得税の不動産所得に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
- 所有する土地に建物の全部の所有を目的とする借地権を設定し、その対価として、当該土地上に住宅を建築する借地権者から当該土地の時価の2分の1以下である権利金を受け取った場合、その金額は、不動産所得の金額の計算上、総収入金額に算入する。
- (省略)
- (省略)
- 賃貸アパートの家屋およびその敷地に係る固定資産税について、2025年度第3期分の納期が2025年12月1日から2026年1月5日である場合、2026年1月5日に納付した税額は、不動産所得の金額の計算上、2025年分の必要経費に算入することはできず、2026年分の必要経費に算入する。
(出典)一般社団法人金融財政事情研究会|ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験 2026年1月(選択肢2と3は省略)

「不動産所得」は2級でも問われるけど、1級はかなり具体的な計算方法まででるんだね!

国税庁の個別のタックスアンサーにちょこっと書いてある程度の知識も問われます
仮に2択まで絞れても、知らなければここで外してしまいます
もっとも不適切なのは「4」です。2026年1月に納付した第3期分は、原則2025年に算入しますが、2026年に算入することもできます。「1」は正しい内容ですが、「時価の2分の1超えなら譲渡所得になる」というルールの存在を知らなければ、何を問われているか見当がつかず、ひたすら怪しく見えて惑わされます。
この2問を比べると、同じ論点でも、1級ではかなり詳細な知識が問われることがわかります。
2級は一般的な知識を広く問うため、その制度の基本的な選択肢が混ざっています。そのため、消去法で正答にたどり着ける場合がありました。
一方、1級ではすべての選択肢で細かい論点を掘り下げてくるため、基本知識があっても、問われている部分の知識を持っていなければ、選択肢を絞りきれません。最後の2択まで絞れても、知識に穴があればそこで間違えてしまうのです。
得意分野があるだけでは戦えなくなる
FP1級でも、出題分野は2級までと同じ6分野(ライフ・リスク・金融・タックス・不動産・相続)です。
2級までは、得意分野で点数を稼ぎ、苦手分野は最低限の基本問題だけ押さえる方法でも合格を狙えました。
しかし1級はかなり細かい論点まで出題されるため、仮に2級で全問正解できていた分野でも得点源になるとは限りません。
そのため、苦手分野でも、1級で戦える最低限の得点力を身につけておく必要があります。
2級まで得意分野に頼り、苦手分野と雑に向き合ってきた人は、ここから追いつかなければならなくなります。

この記事の筆者のことです…
基礎編・応用編の学習戦略が必要となる
2級までは、学科と実技のそれぞれで合否判定が行われていました。
これに対し、1級の学科試験では、2級までの学科と実技に近い基礎編と応用編の1本で構成されており、総得点で6割以上が合格ラインとなります。
| 試験区分 | 試験時間 | 出題形式 | 設問番号 |
|---|---|---|---|
| 基礎編 | 10:00~12:30 (150分) | 50問 (四肢択一式) | 問1~問50 |
| 応用編 | 13:30~16:00 (150分) | 5題の事例形式 (記述式試験) | 問51~問65 (5つの事例に各3問) |
基礎編は50問の四肢択一式で、広範囲から細かな知識を問われます。
一方、応用編は、5つの事例(ライフ、金融、タックス、不動産、相続)にそれぞれ3問ずつの計15問で構成されています。
各3問のうち1~2問は計算問題であり、解法パターンを身につければ、比較的得点しやすい問題になります。
FP1級の独学におすすめなテキスト5選
FP1級の市販教材のうち、おすすめできるのは下記の5シリーズです。(▷右へスクロールします)
| みんほし | 王道シリーズ | TEPPEN | スッキリ | 合格テキスト | |
|---|---|---|---|---|---|
| テキスト | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| おすすめ ポイント | 説明文や図解を読みながら丁寧に学習できる | 頻出・改正など重要論点を効率よく学習できる | 基礎編から応用編まで問題演習を起点に学習できる | 頻出論点をコスパよく学習できる | 特定の科目だけ基礎から学習できる |
| シリーズ 構成 | ・教科書2冊 ・問題集1冊 | ・教科書2冊 ・問題集1冊 | ・問題集2冊 | ・教科書1冊 ・問題集1冊 | ・教科書6冊 ・問題集1冊 |
【例】2026年~2027年版
・通常、2026年9月・2027年1月・2027年5月の計3回の試験が対象
・毎年5月下旬~6月上旬ころに最新版が出版される

この記事で紹介するテキストも、2026年~2027年版です!
2026年9月から3回分の試験に対応しているテキストになります
FP1級の出題範囲は、実は2級とほぼ同じです。
3級と2級では出題範囲が明確に広がりますが、1級では2級とほぼ同じ出題範囲をベースに、それぞれの項目が深くなります。
たとえば、タックスプランニングでは3級は所得税・個人事業税・個人住民税と決まっていますが、2級になるとこれに法人税制が追加されます。
1級では、出題範囲そのものは変わりません。
その代わりに2級では「〇〇についての一般的な知識」や「概略の知識」と指定されていた項目が、1級では「〇〇についての詳細な知識」(「概略の知識」でよかったものは「一般的な知識」)に格上げされます。
▷金融財政事情研究会|ファイナンシャル・プランニング技能検定試験科目及びその範囲↗(外部サイト)にて確認
3級から2級では面積が大きくなり、1級ではそれに高さがついて、体積で量が増えるイメージです。

この違いにより、2級では出題されなかったマイナーな制度も対象になりやすくなり、1つ1つの選択肢の難易度は大きく上がります。
この出題範囲の指定により、市販のテキストは基本的に2級の出題範囲も含めて作られています。
そのため、どのシリーズもかなりのボリュームがあります。
テキストを選ぶ際には、2級の範囲も含めて基礎からもう一度しっかり学ぶのか、インプットは要点のみに抑えてなるべく問題演習に時間に回すのかの戦略をイメージしながら比べるとよいでしょう。
ここからはシリーズごとに紹介します。

シリーズの特徴をそれぞれ見ても選びにくい場合は、次項の「独学テキストの選び方」にジャンプしてください
そこの最後に5シリーズの選び方を一覧表でまとめました!
みんなが欲しかった
| 教科書① | 教科書② | 問題集 | |
|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
| 書籍名 | 2026-2027年版 みんなが欲しかった! FPの教科書1級 vol.1( ライフ・リスク・金融) | みんなが欲しかった! FPの教科書1級 vol.2(タックス・不動産・相続) 2026-2027年版 | 2026-2027年版 みんなが欲しかった! FPの問題集1級 |
| 税込み価格 | 4,290円 | 4,290円 | 4,290円 |
| ページ数 | 736 | 640 | 728 |
| サイズ・厚み | A5版 3.7センチ | A5版 3.2センチ | A5版 3.1センチ |
・スマホ学習対応:教科書の表などをスライド形式にしたものをダウンロードし、スマホなどで確認できる特典がついています。無料です。
FP1級の広い試験範囲を、わかりやすい文章と図解で基礎から解説しているシリーズです。
2級までのフルカラーではなく2色刷りとなりますが、文章と図表を交互に見せる、読み進めやすい形式は引き継がれています。
また、「本試験の約9割をカバー」とあるように教科書だけで1,000ページを超えるボリュームになっており、今回紹介するシリーズのなかでは圧倒的な量となります。
教科書での理解を重視し、問題集で定着させる王道の学習を丁寧に進めたい人に向いています。
・2級合格から間が空いているなど、基礎から学ぶ必要がある方
・インプットを省略せず、教科書で理解してから問題演習に進みたい方

私も3級・2級から引き続き「みんほし」を使って1級を勉強しています
ただ、私の計画性がなさすぎて試験までに仕上がりそうになく、問題集を半分まで解いたところで中断し、別の過去問題集に切り替えて合格しています
合格テキスト&対策問題集(王道シリーズ)
| テキスト① | テキスト② | 問題集 | |
|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
| 書籍名 | 【FP1級合格のための王道テキスト】FP1級 学科 基礎編&応用編 合格テキスト 2026-27年版 Vol.1(A・B・C分野) | 【FP1級合格のための王道テキスト】FP1級学科 基礎編&応用編 合格テキスト 2026-27年版 Vol.2(D・E・F分野) | 【FP1級合格のための王道問題集】FP1級 学科 基礎編&応用編 対策問題集 2026-27年版 |
| 税込み価格 | 4,620円 | 4,620円 | 4,840円 |
| ページ数 | 442 | 428 | 747 |
| サイズ・厚み | A5版 2センチ | A5版 1.9センチ | A5版 3センチ |
「短時間で効率よく合格したいという受験生の声に応えたテキスト」の説明どおり、要点重視のシリーズです。
ビジネス教育出版社のシリーズでしたが、2026-27年版からはLECに引き継がれ、これまで監修だったFP講師歴24年の梶谷美果先生が主な著者となっています。
FPキャンプのほんださんも、引き続き特別協力者として名を連ねています。
教科書の各テーマには「頻出」、「改正」、「応用編」のアイコンがあり、今から学ぶ内容が試験でどう重要なのかを把握できるようになっています。
テーマ内の各説明文にも、直近9回(試験3年分)の試験での出題数をもとに「★」マークがつけられており、直近の出題傾向がさらに細かく視覚的にわかる内容になっています。
・インプットに力を入れたいが、効率も重視したい方
・「やさしすぎるFP」や梶谷美果先生のYouTube動画で学習してきた方
FPキャンプ公式 TEPPEN
| 問題集① | 問題集② | |
|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() |
| 書籍名 | FP1級 TEPPEN 学科試験一問一答 基礎編&応用編 総合問題集 2026-27年版 Vol.1 | FP1級 TEPPEN 学科試験一問一答 基礎編&応用編 総合問題集 2026-27年版 Vol.2 |
| 税込み価格 | 4,620円 | 4,620円 |
| 全冊数 | 1冊 | 1冊 |
| ページ数 | 579 | 651 |
| サイズ・厚み | A5版 2.6センチ | A5版 2.9センチ |
「超短期合格」を目指すシリーズです。
教科書を読んでから問題を解くのではなく、問題演習を起点に知識を身につける実戦型になります。
基礎編では択一問題を一問一答に分解し、FPキャンプのノウハウを用いた解説付きで、各選択肢のどこが正しい(間違っている)のかを一つずつインプットしながら学習できる設計になっています。
応用編の計算問題では「直近の過去のほぼすべての出題パターンを網羅できる」としており、基礎編と応用編の特性を活用した効率的な学習が期待できます。
2級合格後すぐに学習を始める方や、ひととおりインプットを終えたので知識に抜けがないか確認したい方におすすめです。
・2級までの基礎が身についている方
・得点力アップのフェーズに入りたい方
スッキリわかる
| テキスト+問題集 | 過去+予想問題 | |
|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() |
| 書籍名 | スッキリわかる FP技能士1級 学科基礎・応用対策 2026-2027年版 | スッキリとける過去+予想問題 FP技能士1級 学科基礎・応用対策 2026-2027年版 |
| 税込み価格 | 3,740円 | 3,300円 |
| ページ数 | 472 | 552 |
| サイズ・厚み | A5版 2.2センチ | A5版 2.5センチ |
| 購入者特典 | 講義動画 | ‐ |
・講義動画:学習の導入として、学習内容をざっくり解説する「超速!講義動画」がついています。無料です。
「試験に出るところだけ」と説明にあるように、2級から引き続き、要点重視タイプのシリーズになります。
テーマごとに重要度(Ā~C)と5難易度(★による5段階評価)が行われており、重要度が高く難易度の低い、得点しやすい論点を自分で見極めることもできます。
また、2冊で約7,000円で予想問題がついており、内容量・費用ともにもっともコンパクトなシリーズとなります。
・学習時間が限られており、出やすい論点から優先したい方
・費用をなるべく抑えたい方
合格テキスト(TAC)
| テキスト①~⑥ | 問題集 | |
|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() |
| 書籍名 | 合格テキスト FP技能士1級 ① 2026-2027年版 | 合格トレーニング FP技能士1級 学科基礎・応用過去問題集 2026-2027年版 |
| 1冊当たり 税込み価格 | 2,310円 (6冊13,860円) | 3,740円 |
| 全冊数 | 6冊 (①~⑥) | 1冊 |
| ページ数 | 平均196ページ (144~232ページ) | 744 |
| サイズ・厚み | A5版 平均1センチ (0.8~1.2センチ) | A5版 3.7センチ |
教科書が6科目(①ライフ・リスク、②年金・社会保険、③金融資産運用、④タックス、⑤不動産、⑥相続・事業承継)が1冊ずつに分かれています。
そのため、年金だけ、不動産だけなど、苦手な科目だけ購入することもできるシリーズです。
2番目は「リスク管理」ではなく「年金・社会保険」となります。「みんなが欲しかった」と同じ科目の分け方です。
各科目は出題頻度の高い論点がコンパクトにまとめられており、章末のチェックテストで理解度を確認できる王道の学習方法ができます。
・苦手な科目だけテキストが欲しい方
・重要論点のインプットを効率的に行いたい方
自分に合う独学テキストの選び方
市販の教材でFP1級に独学合格するには、いま自分が基礎力をつける段階か、問題を解いて得点力を上げる段階かの判断が必要です。
基礎から学べる教材を選べば間違いないように思えますが、長期戦となる1級には落とし穴があります。

私の教材選びの失敗談を一つお伝えします
私の怠惰が招いた話なので教材に罪はありません
私が使った教材一覧
私が合格したのは2020年で、使用したのは次の教材になります。
・「みんなが欲しかった!」教科書と問題集
・「あてるTAC直前予想模試」
・ 精選問題解説集【※現在は廃刊】
過去問対策に切り替えて一発合格できた
私は2級に合格してすぐに「みんなが欲しかった」シリーズの1級を購入しました。
しかし教科書のページ数が多いうえに、1級の特性上、特にストーリー性のない情報が延々と続くことに飽きてしまい、途中から進められなくなりました。
2級と重複する部分もあるのですが、どこから1級の知識になるかがわからないため飛ばすことができず、全部読み直しになるのも面白くない理由だったと思います。
結局、購入から1年以上経って、問題集の半分も終わっていない状態でした。
しかも1年前に解いた問題は、ほぼ忘れていました。

私は問題の上の余白に、解いた日を書き込み、解けた場合にそれを〇で囲むようにしています
1年前は解けた問題を間違えたときは泣きたくなりました…
一応、予想模試も解いてみましたが、もちろん点数は足りません。
気合いを入れ直すため、とりあえず試験に申し込みましたが、それでも学習がうまく進まなかったため、合格者のブログを読んで、本番の3週間前に、600ページくらいの過去問集を購入しました。
基礎編の初見での正答率(1回目で正答できた割合)は33%、応用編はほとんど何もわからない状態でした。
中身は過去問題のセレクト集です。
私が購入した「2019-2020年版」に収録されていた問題数は、基礎編257問、応用編25問(5題×5問)でした。
2023年5月試験までの改訂版を最後に、いまは廃刊となっています。
そこから約70時間その1冊に集中した結果、本番では121点(自己採点で基礎編54点、応用編は67点)まで点数が伸び、ギリギリで合格できました。

この経験から私が学んだのは、以下の2点です
- 学習に時間がかかりすぎると最初にやったことを忘れるため、タイミングを失うとなかなか合格できなくなること
- 過去問を解くことで点が伸びる時期に攻め切る必要があること
あの時、過去問対策に切り替えず試験を迎えていたら、絶対に受からなかったと思います。
以上が、教材選びにおいて、いま自分が基礎力をつける段階か、問題を解いて得点力を上げる段階かの判断が重要と考える理由です。
FP1級に独学合格するための勉強法
FPの独学では、教科書を読み、それに対応した簡単な問題集との往復で基礎固めをする方法が王道です。
先ほどの市販テキストの5シリーズのうち、TEPPEN以外はこの学習法を想定して作られています。
1級の勉強をはじめたばかりの私もそうしていました。
ただ、2級の知識がまだ残っている状態で、土台ごと学び直す学習をする必要はありません。
教科書にあわせて完璧にやろうとすると、学習が長期化し、得点が伸びる時期を逃して合格しにくくなる可能性がある、というのが私の考えです。
独学合格を目指すなら、学習の長期化を避けるため、ある程度のところで教科書を切り上げ、問題演習を起点とする学習に切り替えることをおすすめします。
・教科書と問題集の繰り返し→過去問題集や予想模試での仕上げ
・教科書で軽めのインプット→過去問と解説(あるいは教科書に戻って復習)の繰り返し→予想模試での仕上げ
私は結局のところ、どの教材も中途半端で本番を迎えてしまったため、得点はそこまで伸びませんでした。
しかし、途中で過去問対策に切り替えていなければ、確実にダメだったと思います。

どの方法が正解ということではありません
過去問を起点とする学習は負荷が大きいため、テキストと問題集からじっくり定着させたほうが学習を続けやすいなら、そちらを選ぶことも大切な戦略です!
久しぶりにFPの学習を再開される方も、勘が戻るまでは教科書と問題集の王道学習がよいと思います。
市販テキストの選び方
ここまでを踏まえ、1級の市販テキストの選び方をまとめます。
| いまの状態 | おすすめ教材 |
|---|---|
| 問題演習でとにかく得点力を伸ばしたい | ![]() 基礎編から応用編まで問題起点で鍛える |
| 2級の基礎がまだ怪しいので徹底的に学びたい | ![]() 説明文や図解を読みながら丁寧に学習 |
| 基礎から学びたいテーマもあるが、効率も意識したい | ![]() 頻出・改正・応用編など重要論点を効率よく学習 ![]() 特定の科目だけ基礎から学習可 ![]() 頻出論点に絞って学習 |

この記事で紹介した5シリーズはすべてTACかLECの書籍です
これらは公式ストアから買ったほうがお得になる可能性があります
FP1級を独学するときにやってはいけないこと
FP1級は独学でも合格できますが、2級までと同じように進めると、勉強時間ばかり増えて得点につながらないことがあります。

FPはたまたま上手くいっただけで、他の資格では結構失敗している私です…
その経験から、資格の独学でやってはいけないことを2つお伝えします
(頭でわかっていてもなかなかできないのですが…)
わからないことをすべて理解しようとする
FP1級の基礎編の選択肢では、細かな制度やルールが取り上げられます。
一つ一つをよく見ると「なぜこの扱いになるのか」「何のためにある制度なのか」などと疑問が出てくることもあると思います。
もちろん、理解できるに越したことはありません。
しかし、すべてを納得できるまで調べてから先へ進もうとすると、いつまでたっても学習が終わりません。
出題項目の幹となる部分はしっかり学習する必要がありますが、「こんな運用がされている」「こういう例外がある」といった枝葉の部分は、「へえ、こんなのあるんだ」といったん受け止めて先へ進む割り切りが大切だと思います。
弱点を放置したまま過去問を解く
基礎力が不十分なテーマは、過去問対策をしても最終的に伸びづらいです。
知識の正しい格納場所が整理されていないため、過去問で新たに得た情報の定着が悪くなるからだと思います。
「なんかこのテーマ、いつもちょっと間違えるな」みたいな違和感があるときは「正解できるときもあるし、まあいいか」で放置せず、いったん教科書にもどって情報の整理をすることをおすすめします。

独学合格では、この弱点管理が不可欠となります
解いた問題の日付と正誤を記録し、得点できていないテーマを確認・復習するサイクルを整えることが理想的といえます。
現実には、そこまで手が回らないことも考えられます。
こうした学習環境に利便性を感じるなら、通信講座を最初から使う選択肢もあります。
通信講座は教材と学習管理が一体化しているため、進捗管理と正答率が一元管理できる魅力があります。
わからないところは質問できる場合があるため、自分で深追いしなくて済む利点があります。
まとめ
FP1級の学科試験は、独学でも合格できます。
教材は、自分がいま基礎力をつける段階か、問題を解いて得点力を上げる段階かを意識して教材を選ぶことをおすすめします。
なお、1級FP技能士になるには、学科に合格する以外にも方法があります。
こちらの記事で解説しています。













