FPの勉強方法|学習ツール(市販教材・通信講座・YouTube等・ハイブリッド型)を比較

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「市販テキストか、資格スクールか」

FPの教材といえば、少し前まではこの二択でほぼ決まりでした。

私は2016年から2020年にかけて、市販テキストでFP3級・2級・1級学科・1級実技に合格しました!

費用を抑えるなら市販テキスト、動画講義で効率よく学ぶなら通信講座

当時の選び方は、そのくらい単純でした!

しかし、いまは違います。

FPに特化したYouTube講義無料の過去問サイトの質が上がり、市販テキストや通信講座もデジタル教材を取り込んで進化しました。

どのツールで何ができるのかを知らないまま始めると、限られた予算と時間をうまく配分できません。

この記事では、FPの主な学習ツールである、市販テキスト・通信講座・YouTube等の無料サービス・ハイブリッド型の特徴を比較します。

FPの学習ツールを選ぶための参考にしていただけたら幸いです

この記事を書いた人

1級FPライター

イシダ

プロフィール

FP全級を独学で一発合格(1級はきんざい学科→協会実技)/相続とタックスが得意/元・会計事務所/ Lancers金融ライタースペシャリスト認定

学習ツール①:市販テキスト

無料のYouTube講義や過去問サイトが充実した現在では、単純に「市販テキストが最も安い」とはいえなくなっています。

また「目か耳か」のような話も、もともと決め手には欠けるところです。

文字や図解を見て学ぶ法と、動画や音声を聞いて学ぶ方法のどちらが定着しやすいかは人によって異なります。

複数の感覚を合わせた方が学習を進めやすいと感じている人もいるでしょう。

そのため、学習形式そのものを一律にメリットとはできません。

そのうえで考えると、市販テキストの最大のメリットは「周回の効率が高いこと」にあると思います

書き込むことによって自分専用の教材を作れる

動画を活用した学習と比べたとき、市販テキストならではの特徴は、教材に直接書き込めることです。

自分で説明を補足したり、覚えるコツをメモしたりすることはもちろん、マーカーを引く、付箋を貼るといった手軽な方法で復習しやすいテキストにカスタマイズすることができ、使うほど効率よく周回できるようになります。

動画でのインプットは、最初に全体像を把握するときには便利です。

一方、しばらくして「今すぐあの図表がみたい」「ここ、なんか覚え方あったよな、何だったかな…」といったとき、すぐに探し出すにはテキストが優れています。

似た数字や紛らわしい制度がたくさんあるため、図解や図表は何度も見ることになります!

FP試験は、学習範囲が非常に広い一方、一つひとつの論点が極端に深いわけではありません。

テキストや問題集を繰り返し、知識を少しずつ定着させる学習が基本となります。

自分仕様にカスタムして周回できる市販テキストは、FP試験と相性のよい教材といえます。

購入者向け特典による学習のデジタル化もできる

昨今では、市販テキストの中でも購入者向けの特典に差が出始めています。

代表的な特典は、次のようなものです。

  • テキストと連動したYouTube講義付き(少数)
  • スマートフォンで利用できる問題演習
  • 3級・2級のCBT方式の予想模試

こうした特典によって、市販テキストの弱点だった「机に向かわなければ学習できない」が解消されつつあるのです。

外出先ではスマートフォンで講義を視聴したり問題を解いたりしながら、自宅では紙のテキストで勉強するといった使い方ができます。

市販テキストは、こうした特典も踏まえて選ぶ時代になりました!

学習ツール②:通信講座

資格スクールなどで開講されている「FP3級講座」「FP2級講座」などに申し込む方法です。

通学用の講座もありますが、この記事では費用を抑えやすい通信制の講座を前提とします。

通信講座では、講義動画と専用のテキストで講師が解説しながら問題を解いていきます。

さらにスマートフォンでも講義を視聴したり問題を解いたりできる講座が多く、「机に向かわなければ学習できない」時代は通信講座でも終わっています。

一方、講義を動画で受講するだけならYouTubeでもできますし、スマートフォンでの問題演習についても、過去問サイトを利用すれば無料で行えます。

市販テキストでも、講義動画と連動したものが少数ですが存在します。

こうした状況を踏まえると、通信講座を選ぶメリットは、教材そのものではなく、合格までのナビゲーションを提供してもらえることにあると思います!

合格までの道筋を示してもらえる

通信講座では、動画による講義、専用の教材、練習問題とその解説、結果の分析までが一つのカリキュラムとして組み立てられています

YouTubeとの違いは、講義動画が単なる授業ではなく、学習ナビゲーションの役割をもっていることです。

一見さんのための動画ではなく、受講生が短時間で知識ゼロから合格レベルになるまで、計算されて作られていることが特徴といえます。

学習範囲や順番を自分で組み立てるのが苦手な人でも、用意されたカリキュラムに沿って進めれば、必要な内容をひととおり学ぶことができ、合格圏に引き上げてもらいやすいです。

この役割を支えているのが、通信講座にセットでついてくる学習管理ツールになります。

講座によって機能やサービス名はさまざまですが、動画の視聴状況から学習の進捗状況を記録するツールや、練習問題で分野ごとの正答率を確認できたりするツールが一般的です。

自己管理の手間を省くことができ、学習に集中できる環境を手に入れられます。

学習そのものに集中したい人、久しぶりに勉強を再開する人に向いている学習ツールです。

わからない箇所を講師に質問できる

学習に行き詰まったときに、講師へ質問できることも通信講座のメリットです。

質問方法はメールや専用フォームなど、講座によって異なります。

わからない部分を自分で調べていると、一つの論点に何時間も使ってしまうことがあります。

試験に必要な範囲を超えて調べ続けてしまうこともあるでしょう。

通信講座なら、わからない箇所はいったん講師に質問し、回答を待つ間に次の講義へ進むこともできます!

限られた期間で合格を目指さなければならない中で、質問制度があることは学習の支えになります。通信講座は、引っ掛かりがあると覚えられないタイプの人にも向いています。

学習ツール③:YouTube講義や過去問サイトなど無料ツール

近年、無料で利用できるFP用の学習サービスの質がかなり高くなっています。

代表的なものが、YouTubeの講義動画や過去問道場さんなどの過去問サイトです。

これにより、講義動画によるインプットと問題演習によるアウトプットの両方を無料で行える環境が整いつつあります。

YouTubeなら自分に合う講師を選べる

YouTube講義は、通信講座の大きなメリットだった「動画で説明を受けながら学べる」という特徴を、無料で利用できる方法です。

さらに、YouTubeなら複数の講師やチャンネルを比較し、自分に合うものを選べます。

市販テキストの購入者特典の動画や通信講座の場合、購入前に実際の動画を視聴できるケースは少ないため、期待外れも起こり得ます。YouTubeの場合、この心配がありません。

私は人の話し声を聞き取るのが昔から少し苦手で、しゃべる早さが一定でない講義や「あー」「えー」が多い講義だと、耳への集中が途切れるため字幕がないと苦労します。

YouTubeなら3分も聴けば「これは私には無理」とわかるのでありがたいです。

無料の「過去問道場」で模擬試験も

FP検定などの資格試験の過去問サイトとして有名なのが、「過去問道場」です。

FP検定では、級ごとに次のサイトが用意されています。

  • FP3級ドットコム
  • FP2級ドットコム
  • FP1級ドットコム

3級と2級は基本的に無料で利用できます。1級では、解説を読むには有料メンバーシップへの登録が必要です。

過去問道場では、解きたい問題を分野や単元ごとに選べるため、学習状況に応じてさまざまな使い方ができます。

また、過去問だけでなく無料の模擬試験にも挑戦できます。

学習ツール④:2つの教材を組み合わせる「ハイブリッド型」

近年、「市販教材×無料サービス」の組み合わせで合格したという「ハイブリッド型」の体験記を見かけるようになりました。

市販テキストだけ、YouTubeだけと一つの方法に絞るのではなく、それぞれの足りない部分を別の教材で補う方法です。

「ハイブリッド型」とは私が便宜上そう呼んでいる学習方法になります。

市販テキストの説明をYouTube講義で補う

代表的なのが、市販テキストを基本教材とし、導入部分や理解しにくい部分をYouTube講義で補足する方法です。

FPで学ぶ量は多いため、初めて学ぶ分野は、動画で全体像をつかんでからテキストに入るほうが効率よく学べる場合があります。

また、市販テキストのなかには、合格に必要な知識を並べた要点集に近いものもあるため、こうしたテキストをYouTube講義で補完しながら学ぶ使い方もあります。

問題集を買わずに過去問サイトを利用する

教科書のみ購入し、問題演習は無料サイトで行う方法もあります。

インプットは紙、アウトプットはデジタルで行う方法です。

この組み合わせであれば、テキストと問題集の両方を購入する場合に比べ、教材代を半分程度に抑えられます。

しかも3級と2級はCBT形式になったことで、本番でも筆記をする必要がなくなり理に適っています。

「YouTube講義×過去問サイト×予想模試」でほぼ無料で学ぶ

インプットにYouTube講義、アウトプットに過去問サイトを使えば、教材費をかけない完全無料での学習も可能です。

YouTube講義で試験範囲の全体像をつかみ、その後は過去問を繰り返し解いて得点力を上げていきます。

ただし、わからない部分を自分で調べ、過去問を解ける水準になるまで自分を引き上げられることが条件となります。しかも紙の教科書がないため、特定の説明や図解を何度も見返すことは難しくなります。

そのため、人によっては簡単なノートを作ったり、間違えた問題の論点をまとめたりする工夫が必要です。

試験の2週間くらい前に、仕上げとして「予想模試」を一冊やっておくと、得点の底上げになると思います

まとめ FPの学習ツールは「何を重視するか」で選ぶ

昔のように、どれか一つに絞る必要はもうありません。

周回しやすさなら市販テキスト、学習管理まで任せるなら通信講座、安価に講師を選びたいならYouTube、演習量なら過去問サイト。

足りないところは、各ツールの良いところで補えます。

結局のところ、選ぶ基準は「何を重視するか」に尽きます。

私のおすすめは、テキストを一冊、勉強の軸として持っておくことです

広範囲から出題されるFP試験は、最初にやったことをどんどん忘れます。

動画を流し続けて学習を積み重ねたころ、それを実感するでしょう。

そのため、テキストを軸に、文と図表・図解で任意の箇所をいつでも復習できるようにしておくのがおすすめです。

連動する問題集もあったほうがより良いとは思いますが、ここは過去問サイトを繰り返す方法でコストを抑えてもよいと思います。

問題集よりも、テキストをもっておくことが大事です。

試験前「6割ギリギリかも…」が心配なら、予想模試を解いて法改正部分や出やすいところの最終確認を行い、短期で得点の底上げを狙うことをおすすめします!