AFP資格は名刺に書くと恥ずかしい?FP2級・3級も気にせず載せてよい理由

AFP資格やFP2級・3級を名刺に書くのは恥ずかしいのかを解説

「AFP資格やFP2級・3級を名刺に書くのは恥ずかしい」という意見を聞いたことはないでしょうか。

FP(ファイナンシャルプランナー)に限らず、3級や2級など等級のある検定・資格を能力の担保とする場合、「より上のほうがよい」「下は恥ずかしい」という話になりがちです。

なかでもAFPは、登録のために会費を支払ったり、2年ごとの更新に伴う負担が生じます。

しかも、AFPはFP2級を資格審査試験としているため、知識の面では一般的にFP2級レベルと認識されています。そのため、「あえて書くのは気恥ずかしい」と迷う方もいるかもしれません。

では、本当にAFP資格やFP2級・3級を名刺に記載するのは、恥ずかしがるようなことなのでしょうか。

私は、FP関連の仕事で顧客と接する方なら、気にせず記載してよいと思います。むしろ記載するべきです!

この記事では、AFP資格・FP2級・3級の名刺表記をめぐるネガティブな意見と肯定的な見方を整理しながら、それらを気にせず名刺に記載すべき理由を解説します。

この記事を書いた人

1級FPライター

イシダ

プロフィール

FP全級を独学で一発合格(1級はきんざい学科→協会実技)/相続とタックスが得意/元・会計事務所/ Lancers金融ライタースペシャリスト認定

AFP資格・FP2級・3級の名刺への記載をめぐる意見

「恥ずかしい」などネガティブな意見がある

AFP資格やFP2級・3級を名刺に表記することについて、ネット上にはネガティブな意見があります。

数は多くありませんが、まとめるとおおむね次の内容になります。

  • 難易度が高い資格ではないので、名刺に書くのは恥ずかしい
  • 実際に名刺に書いている人がいない
  • 特にAFPは会費や更新に伴うコストがかかるため、名刺に書くために登録するのは割に合わない。難易度も2級レベルなので気恥ずかしい。

肯定的な意見もある

一方で、AFP資格やFP2級・3級を名刺に記載することに肯定的な意見もあります。

たとえば、次のようなものです。

  • 顧客から信頼してもらいやすい
  • 顧客は資格の細かい違いまで気にしていない

うーん、どっちの言いたいこともわかる気がする…

悩んでいる人にとっては切実だよね。でもこれに関しては、私の経験上「気にしないでいい」が結論です

AFP・FP2級・3級を気にせず名刺に記載すべき理由

実際にAFPや2級・3級を名刺に記載して活躍している人はいる

まず大前提として、「AFPや2級・3級を名刺に記載している人はいない」は誤解です

名刺に記載して活躍している人はいます!

私はこれまでに以下のすべての人に出会ったことがあります

  • FP2級のみを記載している人
  • FP3級のみを記載している人
  • FP2級とAFPを併記している人

勤務先は、金融機関や不動産会社など、FP分野に関わる企業です

それが本人の判断で記載されたものなのか、勤務先の方針として記載させられているものなのかはわかりません。

ただ、少なくともAFPやFP2級・3級を名刺に記載することを認めたり、推奨したりしている企業があるということです。

名刺に書かないとFPかどうかわからない

この件はまず、同僚や同業者ではなく、お客さんがどう見るかをぜひ知ってほしいです!

AFP資格やFP2級・3級を名刺に書くかどうか悩んでいる方は、もしかすると実際にFPの「お客さん側」として自分のお金の相談をした経験をお持ちでないかもしれません。

私は経験があります!

しかも、まだ「ファイナンシャルプランナーとかいう職業の人がいるらしい」くらいしか知らなかったときのことです。

私は客として、保険の総合代理店に飛び込みで保険相談をしたことがあります。

会計事務所に転職するため、前の仕事を退職したばかりのころです。前職で団体加入していたあらゆる保険を解約したため、出先で見かけた保険の相談窓口に立ち寄りました。

対応してくれた女性の名刺には、2級ファイナンシャル・プランニング技能士ファイナンシャルプランナーの文字が、氏名の上に2行で書かれていました。

ファイナンシャルプランナー、聞いたことある!初めて見た!」と思いました。

逆に「2級FP技能士」のほうはピンときていませんでした。「そういう制度もあるのかあ」くらいです。むしろファイナンシャルプランナーのほうを資格名だと思っていました。

当時の私のように、FPとまったく縁のない世界で生計を立てている人はたくさんいると思います。

1級だろうと3級だろうと、検定を受けていない人にとって、その差は正直わかりません。初めて名刺を見た多くの客は「あっファイナンシャルプランナーだ!」でひとくくりにするしかないのです。

3級や2級は、まわりの誰も名刺に書いていない」「うちの業界なら、みんな持っていて当たり前だから自分も書かない」とするのは、同業者に配慮した目線です。

もし「2級や3級を名刺に記載するのは恥ずかしい」と思って名刺に書かなければ、その人がファイナンシャルプランナーなのかどうかお客さんにはわかりません

客側の目線に立つのなら、3級だろうと名刺に記載し、「私はファイナンシャルプランナーです」と名乗れるようにしておくべきです。資格名は、それだけでお客さんを安心させられます!

顧客は等級ではなく人を見ている

で、そのとき保険は契約したの?

しました!今も加入中です!

このとき契約した保険は今も加入しているので、名刺も書類と一緒に大事に持っています。

その契約に、担当者の「2級」という肩書きはいくらか影響した?

そんなわけないでしょ、こっちは何級まであるうちの2級なのかも知らないんだから。

その人の人柄と、提案してもらった保険に納得したから契約したんだよ

相談に来る人の多くはおそらく「1級FPやCFPに相談したい」とは考えていません。

探しているのは、自分に合う商品や選択肢を見つけてくれる人です。

特に対面での相談を希望する人は、資格よりも「人」を見ていると思います。

悩みや不安があって足を運んでいるのですから、「1級やCFP」に相談したいのではなく、自分の不安をわかってくれるお金のプロに相談したいのです。

せっかく「お金の相談ができる人」とわかる資格があるのなら、それが2級や3級であるからという理由だけで、名刺に記載することを迷う必要はまったくありません。

AFPを名刺に記載するのが恥ずかしい本当の理由

一方、AFP資格を名刺に記載することに恥ずかしさを感じる理由は、3級や2級のそれとは違うところにあると思います。

資格の「水増し感」

AFPとは、日本FP協会における認定資格です。

国家検定であるFP技能士と異なり、民間資格に位置づけられます。

FP2級の合格者であれば、AFP認定研修の修了と、日本FP協会への登録の手続きによって認定を受けられます。

認定研修における課題に合格する必要はありますが、新たに試験を受けるわけではありません

そのため、AFPと名刺に記載すると資格の水増しのように見えることに、気後れするのではないでしょうか。

このAFPだけは、AFP認定研修を受けた人でないとわからない種類の気恥ずかしさだと思います。3級や2級は記載すべきだと強く言える私ですが、これだけはちょっと気持ちが分かる気がします…

お金を払って手に入れることへの気後れ

AFP資格を取得し、維持するためには、会費の支払いや2年ごとの資格更新に伴う単位取得のための費用負担が生じます。

これにより「お金を払わなければ得られない資格のイメージもあります。そうすると「お金を払ってでも資格を名刺に書きたい人」みたいに見えてしまわないかが気になるんですよね。

もしこれらが理由なら、無理をして名刺に記載するとずっと気になると思うので、名刺は「2級FP技能士」にとどめ、AFPは記載しないほうがいいかもしれません。

AFPを名刺に書くのが「恥ずかしい」と思う人に知ってほしいこと

ただ、そこまで気にする必要はありません。

実際にAFPを名刺に記載している人を見た私からお伝えできるのは、次の2点です。

社内で認定研修をしている企業がある

私が見た人(名刺にAFPと記載していた人)は、銀行員の方です。会計事務所に就職し、外回りをしていたある日、事務所の相続担当者から「資料を受け取ってきてほしい」と連絡を受け、代わりに訪問したときでした。

すると担当者が現れ、名刺をいただきました。そこには資産相談に関する部署名と、2級ファイナンシャル・プランニング技能士とAFPの記載がありました。

これは後から知ったのですが、日本FP協会の法人賛助会員の中には、社内で認定研修を開催している企業があります。現在、その多くが、メガバンクをはじめとする銀行、証券会社、保険会社などです。

これらの法人では、社員教育の一環として、FP技能検定や、日本FP協会の認定資格であるAFPなどの取得を推奨していると考えられます。

つまり、AFP資格を名刺に書くことが当たり前(むしろ義務)になっている界隈も一部ある、というのが私の見立てです。気後れするようなものではないといえます。

名刺にAFPって書いてある人を見たことない」という人もいるだろうけど、それが業界のすべてだと思ってはいけないってことね

AFPは継続的に学び続ける「制度」と認識する

AFPとFP技能検定との大きな違いは、資格を取得したあとです。AFP制度は更新制であり、2年ごとの継続教育期間内に所定の単位を取得しなければ、資格を更新できません。

AFPは、継続的に学び続けなければならない制度下に身を置いていることを示す資格でもあります。

これを自主的に取得し、努力して維持しているのなら、理解している同業者からは「頑張る人」「信頼できる人」に見えると思います。

FPに関する知識を継続して学ぶ環境にあえて身を置いていることは、事情がわかる同業者ほど前向きに受け止めてくれる要素だと私は思います。

AFPが恥ずかしいならCFP・1級FP技能士に挑戦する道もある

それでも「AFPを名刺に書くのは恥ずかしい」「気後れする」と感じられる方はいらっしゃるでしょう。置かれている環境や価値観は人それぞれです。

もしそのように感じるなら、CFPや1級FP技能士に挑戦するのも一つの方法です。

AFP認定者になれば、CFP資格審査試験の受験資格を得られます。

CFPはAFPの上位資格であり、米国をはじめとする20を超える国や地域で導入されている認定資格です。

CFP資格審査試験の全6課目に合格すると、FP1級の学科試験が免除され、実技試験から挑戦できます。

研修などの諸要件を満たせば、CFP認定者になることもできます。

CFP認定を受けていない全6課目合格者の場合、1級実技試験の受検資格は、6課目に合格した年度の翌々年度末までです。

すでに2級に合格している場合、流れは次のとおりです。

2級合格から1級FP技能士・CFP認定者までの流れ

CFP試験についてはこちらの記事をご覧ください!

私が実際に受講したAFP認定研修(2級合格者向けの研修)をレビューしています!まだAFP認定を受けていなければ、参考にしてください!

CFPはいらないから、1級FP技能士をめざしたい!」という方は、CFP試験ではなく1級の学科試験に挑戦する方法もあります。こちらの記事をご覧ください。