CFPの勉強時間は課目あたり「10時間から100時間」?目安を解説

CFPの勉強時間の目安を、1課目50〜60時間を基準に6課目合計や差が出る要因とともに解説

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CFP資格審査試験の1課目あたりの勉強時間はよく「50〜60時間」と言われますが、人によっては「10時間未満」や「100時間以上」とする意見もあり、大きく差が開きます。

この記事では、CFPの勉強時間の目安や勉強時間をなるべく短縮する方法などを解説します。

この記事を書いた人

1級FPライター

イシダ

プロフィール

FP全級を独学で一発合格(1級はきんざい学科→協会実技)/相続とタックスが得意/元・会計事務所/ Lancers金融ライタースペシャリスト認定

CFP試験とFP検定の試験の違い

CFP試験は、FP技能検定(FP〇級)の試験とは異なる点がいくつもあります。まずはCFPの勉強時間にもかかわる、CFP試験のしくみを確認しておきましょう。

CFPは全6課目・課目合格制の試験

CFP資格審査試験は、次の6課目で構成されています。

  • 金融資産運用設計
  • 不動産運用設計
  • ライフプランニング・リタイアメントプランニング
  • リスクと保険
  • タックスプランニング
  • 相続・事業承継設計

CFP認定者になる、あるいは、全6課目合格者として1級学科試験の免除を受けるには、6課目すべてに合格する必要があります。

FP2級とかの「6分野」と同じだね

そうだね。CFPの場合はこれら1つ1つを「課目」と呼んでいて、微妙に表記が違う課目もあるけれど、範囲は同じになるよ。

決定的に違うのはCFPは課目合格制があるところだね。

CFP試験では、合否判定が1課目ごとに行われる課目合格制です。

そのため、一度に6課目に合格してもよいし、1課目ずつ受験して6回目の試験で全6課目…などでも全課目合格となります。

AFP認定者である間、合格した課目は有効です。AFP認定とは、多くの人がCFPを受験するために受けるものなので、通常は1回目のCFP試験申し込みから目的(1級FP技能士に合格する等)を果たすまで、AFP資格を維持することになります。

ただし2028年度以降に全6課目に合格した場合、合格日から5年以内にCFP登録をしないと、全6課目合格の状態が失効します。

合格ラインは固定ではない

CFP試験は、各課目50問、100点満点で行われます。

FP3級やFP2級の合格基準は「満点の6割」でしたが、CFP試験は50問中「30問前後」とされ、試験ごと課目ごとに合格点が変わります。

たとえば、2025年第2回試験(11月開催分)では、合格ラインは50問中「27問〜33問」となっています。

課目合格ライン合格率
金融27問33.9%
不動産33問40.0%
ライフ28問35.0%
リスク27問36.4%
タックス30問36.3%
相続28問35.2%

▷日本FP協会|CFP試験問題・模範解答・合格ライン↗(外部サイト)より作成

合格率は約35%で安定しています。このことから、試験ごと・課目ごとの合格率がおおむね30%~40%になるよう合格ラインが調整されていると考えてよいでしょう。

6割未満で合格できることもあるし、6割得点できても合格できない場合があるんだね

結果通知発送日は、試験2日目のおおむね1か月後です。合格水準もその日に明かされます。

開催回数・日程

CFP試験は、年2回(6月・11月)の連続した日曜2日間です。

試験日課目
1日目(各課目120分)金融資産運用設計/不動産運用設計/ライフプランニング
2日目(各課目120分)リスクと保険/タックスプランニング/相続・事業承継設計

たとえば「2026年11月試験は11月8日(日)と11月15日(日)」のように、連続した日曜2日間で行われます。

試験形式

知識問題、計算問題、事例問題のいずれも四肢択一式(マークシート)です。

試験の開催地

以下の24地区になります。

札幌、仙台、水戸、宇都宮、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、富山、金沢、松本、静岡、名古屋、京都、大阪、松江、岡山、広島、高松、松山、福岡、熊本、那覇

▷日本FP協会公式サイト↗(外部サイト)より(2026年7月確認)

開催されていない県が結構あるね

遠方の受験生にとっては、これが結局、受験課目選びに関わるんだよね。

仮に1日目と2日目の各1課目で3回受けるとなると各課目で1発合格しても6往復となります。交通費が仮に1万円なら合格までかかる交通費は総額6万円です。

なるほど。遠方の受験生は、課目の相性が悪くても、なるべく同じ日の課目を受けるしかない場合がありそうだね…

受験手数料

受験手数料は「1課目あたり3,300円+3,300円」です。

受験パターンの例合計費用
6課目一括計23,100円(6課目×3,300円+3,300円)
3課目ずつ(全2回で合格)計26,400円(3課目×3,300円=13,200円を2回)
2課目ずつ(全3回で合格)計29,700円(2課目×3,300円+3,300円=9,900円を3回)

6課目合格まで回数を要するほど、トータルの費用が増えていくんだね!

CFPの勉強時間の目安

CFPの勉強時間の目安は、よく「1課目50〜60時間ほど」とされます。

ただしこれは、2級合格レベルの知識があることを想定した、あくまで一般的な傾向と思います。

実際はここまで時間が収束するはずがありません。自分の得意課目かどうかで大きく変わります。

また、CFP試験の合格ラインはおおむね6割ですので、「とりあえず合格を目指す」のか、それとも知識習得の機会とし、「細かい論点もしっかり勉強する」かによっても勉強時間は変わります。

私の経験と合格者の方のブログなどを拝見してみた感覚ですが、CFPの勉強時間は、仮に2級レベルの試験を単体課目として受けた場合、概ね6割とれそうな課目は標準的な時間(50時間〜60時間)でよいと思います。

また、実務で関わっている分野や他資格の合格などで十分な知識のある課目は10時間〜、苦手課目なら2級の基礎からとなるので70時間〜100時間ほどかかるでしょう。

  • 標準:1課目50〜60時間
  • 得意課目:10時間〜/2級レベルを単体課目として受けた場合、ほぼ満点とれる
  • 苦手課目:70時間〜100時間/2級レベルを単体課目として受けた場合、5割取れないかもしれない

CFPの勉強時間をなるべく短縮するには

過去問対策をする

CFP試験は、同じパターンの問題がよく出題されます。若干、問う部分を変えてきますが、何パターンか解けば正答できるようになります。

2級の知識が残っている分野なら、テキストを読むよりも、過去問で出題頻度の高い設問を把握し、得点源にしながら点数を底上げしていくことが勉強時間を短くできます。

不安になるような複雑な設問ほど、だいたい毎年使われています!まずは問題に慣れましょう。

課目の関連性を意識する

タックスや相続の税務が絡む課目の学習は、他の4課目にも通じます。

設問数は多くありませんが、たとえば金融では金融商品の個人の税制、不動産では不動産取引に関わる譲渡所得の特例や住宅取得資金等の贈与税の非課税特例などの税制、ライフでは公的年金の税制、リスクでは保険の税制(所得税の保険料控除など)が出題されます。

どの課目から始めるか迷った場合は、タックスプランニングの所得税から始めるとよいでしょう。

特に、所得税の譲渡所得の計算方法、分離課税の計算のしくみを先におさらいしておくと、金融と不動産でよく問われる設問に共通する知識になります!

CFP受験の前に必要なこと

CFP受験にはAFP認定が必要

CFP資格審査試験の受験資格は、AFP認定者であることです。

そのため、まだAFP認定を受けていない方は、AFP登録までの流れを確認しておきましょう。

指定大学院の課程修了による受験資格もありますが、この記事では省略します。2026年7月時点で5校が指定されています。興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。

▷CFPの受験資格

AFP認定者になるには

AFP認定者になるには、次の3つの要件を満たす必要があります。

  • 2級FP技能検定に合格する
  • AFP認定研修を修了する
  • 日本FP協会へAFP登録申請する

期限内にAFPに登録する

CFP試験をAFP認定者として受ける場合、試験前の定められた期日までにAFP資格の登録申請を行う必要があります。

過去の例になりますが、例えば2026年6月のCFP試験における登録申請期限は、オンライン申請の場合は2026年4月21日、書面申請の場合は2026年4月3日とされていました。

試験日は2026年6月14日・21日でしたから、おおむね試験の2、3か月前までにAFP登録をしなければ間に合わなかったことになります。

実際の登録申請の期限は、受験前に日本FP協会の公式サイトで確認してくださいね

▷日本FP協会公式サイト↗(外部サイト)

まだAFP認定研修を選んでいない方で、期限が迫っている場合は、なるべく早めに修了できる研修を選びましょう。

私が受けた認定研修は、技能士課程なら早い人で約10日、基本課程なら約1か月で修了できるとしています。私も実際に技能士課程を10日ほどで修了できました!