FPの正式名称とは?根拠となる法制度や履歴書・名刺での正しい書き方を解説

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他にもキャリアコンサルティング技能士には、運営元が「国家資格」の表記を認めているのが確認できたよ(ほかにもあるかもしれないけど…)

FP資格について、

「正式名称は何だろう?」
「資格?検定?なんて書けばいいの?」
「履歴書や名刺には、どう書くのが正しいのだろう?」

などなど、疑問に感じたことはないでしょうか。

よく「ファイナンシャルプランナー(FP)」と呼ばれていますが、実はこれは資格の正式名称ではありません!

そうなの?

この記事では、FPの正式名称、法律上の位置づけ、「国家資格」と表記できる理由、AFP・CFPとの違い、履歴書や名刺でのおすすめの書き方などを、わかりやすく解説します。

この記事を書いた人

1級FPライター

イシダ

プロフィール

FP全級を独学で一発合格/相続とタックスが得意/元・会計事務所/ Lancers金融ライタースペシャリスト認定

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「ファイナンシャルプランナー」は正式名称ではない

FP資格といえば、よく「ファイナンシャルプランナー」という呼び方で使われていますよね。

しかし、これはFP資格正式名称ではありません

しかもこの「ファイナンシャルプランナー」は資格等の裏付けが特にないため、なんとFP試験に合格していない人でも名乗ることができるものなのです。

ファイナンシャルプランナーって正式名称じゃないうえに、資格がなくても名乗れるんだ!

そのため肩書きとして使うと、見る人が見ればちょっとあいまいな印象を与えちゃうんだよね

FP資格を持っている人が「ファイナンシャルプランナー」と表記することに違法性などの問題があるわけではありません。

ただ、せっかくFP試験に合格しているのであれば、正式名称を用いたほうが、有資格者であることが正確に伝わるのです。

FPの正式名称は「◯級ファイナンシャル・プランニング技能士」

FPは職業能力開発促進法に基づく「国家検定」

そもそもFP資格ってどういう位置づけなの?

FPは、職業能力開発促進法に基づく「技能検定」の一つです。

技能検定とは、働くうえで必要となる知識や技能を一定の基準で評価する制度であり、厚生労働省が所管しています。

つまりFPは、法制度に基づいて実施されている「国家検定」という位置づけになるよ

「ファイナンシャル・プランニング技能士」は勝手に名乗れない

FP試験に合格すると、「◯級ファイナンシャル・プランニング技能士」を名乗ることができます。

この「ファイナンシャル・プランニング技能士」という名称は、職業能力開発促進法や同法施行規則によって、技能検定に合格した人しか名乗ることができません。

技能検定に合格していない人が勝手に名乗った場合、30万円以下の罰金刑となる可能性があります。

正式名称は法律で守られているんだね

FPはよく「独占業務がない資格」と言われるけれど、技能検定制度を通じた「名称独占」なら認められているんだ

FPの正式名称は「◯級ファイナンシャル・プランニング技能士」

FP技能検定の正式名称は、以下のとおりです。

・3級ファイナンシャル・プランニング技能士

 FPの基礎知識を証明する入門レベルです

・2級ファイナンシャル・プランニング技能士

 実務レベルの知識を証明する資格です

・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

 高度で専門的な知識を証明する最上位資格です

このように、FPの正式名称は「ファイナンシャル・プランニング技能士」で、頭に「等級」を付けることが正式となっています。

「国家資格」の表記もできる

FPは国の技能検定制度に基づくため、その位置づけは「国家検定」です。

ただし、運営団体である日本FP協会や金融財政事情研究会において、資格名の前後に「国家資格」とつける表記も認められています。

例:
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
国家資格・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

国家資格を名乗っていいんだ!

金融財政事情研究会|技能士資格の表記方法について(名刺等への表記)
日本FP協会|FP技能検定とは

そもそも資格と検定って何か違うの?

一般的に「資格」は、特定の業務を行うためのもので、「検定」は一定の知識や技能を持っていることを証明するものになるよ

うーん、どちらも能力や知識があることを証明するものだよね?

能力や知識の証明になる点は共通するけれど、資格の場合は「特定の業務まで指定されているよ

たとえば簿記検定って、会社の経理にも役立つし、簿記学校で教えるのにも役立つし、特定の業務のためのものではないよね

たしかに!

「税理士資格」で「税務申告」ができるみたいな、特定の業務に限定したものではない

ほかにも、資格は運営機関の登録制度によって「人の質」も管理されているよ

たとえば、試験に合格して能力は十分とされても、職業倫理の別途研修を受けないと登録できなかったり、違反などの欠格事由があると登録できなかったりってことが起こるよ

検定は「能力」、資格は「能力+業務+それを行う人間」まで管理されてる感じだね

ファイナンシャル・プランニングって業務だよね?

しかも「FPの職業倫理」の学習分野もあって「人の質」の部分にも触れてるし…

そうだね

一般的な「検定」と「資格」の使い分け方で考えると、FPって資格に近い要素もあるよね

国家資格って表記ができる国家検定は他にもあるの?

他には技能検定の一つの「キャリアコンサルティング技能士」で、同じように「国家資格」の表記を運営団体の「キャリアコンサルティング協議会」が認めているよ

そうなんだ!

あくまで法制度上は「国家検定」だから、自分で「国家資格」とつけ足すのは何となく気が引けるんだけど、でも名乗れるってわかっただけでちょっと嬉しい

わかる

そういう表記も認められている制度なんだ”ってところで、ちょっぴり誇らしいよね

AFP・CFPは「民間資格」で認定者だけが名乗れる

AFP・CFPは日本FP協会の認定資格

FPの他に、「AFP」や「CFP」という資格があることをご存知の方も多いでしょう。

これらは、日本FP協会が認定している民間資格であり、その名称は、以下の英語表記が由来となっています。

AFP(Affiliated Financial Planner)

CFP(Certified Financial Planner)

こちらも当然ながら、自由に名乗れるわけではないんだ

AFPやCFPは、日本FP協会が定める条件を満たし、認定を受けた人だけが使用できる名称です。

AFP・CFPは商標でもある

AFP・CFPの名称は、日本FP協会や国際組織によって管理されている商標でもあります。

CFPは、FPSB(Financial Planning Standards Board Ltd.)の登録商標であり、日本では、認定機関である日本FP協会の認定者のみが使用できます。

また、AFPについても、日本FP協会の登録商標であり、CFPと同様に日本FP協会の認定者のみがAFPを使用できます。

FP技能士は職業能力開発法で名称が管理されていたけれど、AFPとCFPの名称は、商標法と独自の認定制度で、日本FP協会によって管理されているんだ

商標ってことは、勝手に使っちゃダメってことだよね?

そうだね

日本FP協会のAFP認定者・CFP認定者となることで使用が認められるよ

このように、FP関連の資格や検定は、いずれもその名称がしっかり管理されていることがわかります。

FP資格の正式名称一覧

1級〜3級FP技能士の正式名称

FP技能検定の正式名称は、以下のとおりです。

略称正式名称
FP3級3級ファイナンシャル・プランニング技能士
FP2級2級ファイナンシャル・プランニング技能士
FP1級1級ファイナンシャル・プランニング技能士

また、正式名称のあとに( )を付けて「業務名(実技試験名)」を併記することもできます。

業務名も入れる場合、検定を申し込んだ団体によって名称が異なるから、合格した試験名をよく確認しようね!

業務名まで書くメリットってなんだろう

FP資格をあまりよく知らない人にも専門性がより伝わりやすいことだと思うよ

一般の顧客のなかには、FP資格についてよく知らない人もいるでしょう。

そうした相手に名刺を渡す機会が多い場合、専門分野も記載しておくと、相手に「何の専門家であるか」が伝わりやすく、仕事がしやすいメリットを得られるかもしれません。

たしかに!

個人資産相談業務」とか「資産設計提案業務」と書かれていれば、「資産について相談できるんだ!」って相手に一発で伝わるね

そうだね

名刺などに記載することで会話のきっかけにもしやすいよね

以下は、実技試験名を入れた場合の例です。

金融財政事情研究会(きんざい)の実技試験に合格した場合

・〇級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)

・〇級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務・中小事業主資産相談業務)

・〇級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人・中小事業主資産相談業務)

金融財政事情研究会|技能士資格の表記方法について(名刺等への表記)

合格した実技試験によって名称が変わるよ!

日本FP協会の実技試験に合格した場合

・〇級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)

日本FP協会|FP技能検定とは

AFP・CFPの正式名称

AFP・CFPの正式名称(商標)は、日本FP協会のWebサイトで確認できます。

履歴書・名刺ではどう書くのがおすすめ?

履歴書では正式名称で書くのがおすすめ

履歴書や名刺にFPについて記載する場合、正式名称で書くことをおすすめします。

たとえば、「FP2級」や「ファイナンシャルプランナー」とだけ書くよりも、「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」と書いたほうが、どの資格を取得しているのかが明確に伝わります。

資格名なのか、職業として名乗っているだけなのかが曖昧になってしまうかもしれないしね

そうならないよう、なるべく正式名称を記載し、履歴書や名刺を受け取った相手を悩ませないようにしましょう。

特に、金融・保険・不動産業界などでは、正式名称を名刺に記載して活躍されている方もいるよ

FP資格を軽んじている印象を与えないためにも、こうした業界では特に正式名称で記載したほうが、きっと丁寧な印象につながるよ

迷ったらこれ!おすすめ表記の早見表

表記に迷った場合は、とりあえず以下のような形にしておくと安心です。

・3級ファイナンシャル・プランニング技能士

・2級ファイナンシャル・プランニング技能士

・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

(※)必要に応じて「業務名」や「国家資格」を追加

AFP

CFP

(※)必要に応じて「Affiliated Financial Planner」「Certified Financial Planner」を補足

履歴書の「取得」「合格」「登録」「認定」、日付はどう書く?

履歴書では、一般的に「日付」と「資格名」を記載し、その後ろに「合格」「取得」「登録」「認定」などを記載します。

たとえば、運転免許であれば「〇〇免許 取得」、検定試験であれば「〇〇検定 合格」と書くことが一般的です。

FP技能検定は「検定」にあたるから、履歴書では「合格」と記載すると自然だと思う

例:2026年6月 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格

日付については、合格証書に記載されている「年月日」で記載しましょう。

迷ったときはその事実を証明できる「◯◯証書」などの書類と照合しやすいよう、証書の「◯◯」部分の表記に合わせるといいよ

なるほど!

合格証書」が交付されるものなら「合格」ってことね

AFP・CFPの場合は、日本FP協会への登録申請者に対し、協会は認定を行います。

「登録」か「認定」か迷うところだけど、交付される証書が「認定証」だから、個人的には「認定」がいいと思う

これも証書の表記に合わせれば間違いないだろうという考えだね

例:
・2026年6月 AFP認定
・2026年6月 CFP認定

日付については、認定証に記載された「年月」で記載しましょう。

まとめ

一般的に「FP」や「ファイナンシャルプランナー」と呼ばれていますが、正式名称は「◯級ファイナンシャル・プランニング技能士」です。

また、FP技能検定は、職業能力開発促進法に基づく「国家検定」であり、「技能士」という名称も法律に基づいて管理されています。

さらに、AFP・CFPについても、日本FP協会の認定制度や商標ルールによって名称が管理されています。

正式名称を調べにきたんだけど、ちゃんとした制度で運営されていることがわかって、ちょっと誇らしくなったぞ

こうした背景を知ると、FPは単なる通称的な肩書きではなく、制度的な裏付けのある名称だということをあらためて感じられるのではないでしょうか。

履歴書や名刺、プロフィールなどに記載する際は、ぜひ正式名称を意識してみてください。