【FP1級】2025年9月学科試験(問20)

過去問の出典

一般社団法人金融財政事情研究会ファイナンシャル・プランニング技能検定 1級学科試験2025年9月

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【問20】外貨預金の利回り(計算問題)

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下記の〈条件〉で、円貨を外貨に交換して為替予約を付けずに外貨預金に預け入れ、満期時に外貨を円貨に交換して受け取る場合において、損益分岐点となる為替レートとして、次のうち最も適切なものはどれか。

なお、本問において、損益分岐点となる為替レートとは、預入時の円貨の額と満期時に受け取る円貨の額(元本および利子の円換算額)が一致する満期時における為替レート(外貨を円貨に交換する際に適用される為替レート)をいうものとし、税金等については考慮しないものとする。また、3カ月は0.25年として計算し、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。

〈条件〉

・外貨預金の通貨、期間、利率
米ドル、期間3カ月、利率3.20%(年率)
・預入時為替レート

TTSTTMTTB
132.30円131.80円131.30円

1.127.23円

2.128.20円

3.130.26円

4.131.25円

選択肢1

127.23円

不適切(✖)

選択肢2

128.20円

不適切(✖)

選択肢3

130.26円

不適切(✖)

選択肢4

131.25円

正しい(正答)

解説

計算式は、「元本のレート利回り」です。

132.3円÷100.8%=131.25円

(※)100.8%1+0.032×0.25

計算式を覚えていなくても、問題文の状況を整理して解くことができます。

問題文の状況を整理すると、①元本を「円→ドル」に換算②外貨預金利息を付ける③「ドル→円」に戻しています。

求めるものは、「ドル換算前の元本」=円換算後の元本+預金利息」となる、円換算レート(TTB)です。

仮に元本をA円としましょう。

まずは①:A円をドルへ換算→「A÷132.3」、次に①に預金利息を加えるため②:元本(ドル)×(100%+預金利率)→「①×100.8%」(100.8%は100%+(3.2%×0.25))、最後に②を円に戻すため③:②×TTBとなります。

円換算後の元本+預金利息」=「(A円÷132.3)×100.8%(②)ですので、「A円÷132.3)×100.8%×TTB」がA円と等しくなるTTBを見つければよいことになります。

(A円÷132.3)×100.8%×TTB=A円

TTB=132.3/100.8%=131.25円

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