FP(ファイナンシャルプランナー)資格を活かせる仕事は?求人傾向から読み解く

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FP資格を仕事に活かせるのは何の業種でしょうか。

そしてその業種では、何級が求められるのでしょうか。

FPでキャリアアップを目指すなら、FP資格がどのような業務で活かせるかを知り、希望する業種でどのレベルが求められるのかを知ることが大切です。

この記事では、FP資格を活かせる業種何級から優遇されやすいのかを求人傾向で読み解きながら、最後に業界ごとの選考情報の調べ方を紹介します。

せっかくFPに合格したならすぐに就職や転職の予定がなくても、ちょっと知りたいな…

わかるよ!

今回は、そうした「ちょっと知りたい」にも役立つお役立ち情報をまとめていくよ!

この記事を書いた人

1級FPライター

イシダ

プロフィール

FP全級を独学で一発合格(1級はきんざい学科→協会実技)/相続とタックスが得意/元・会計事務所/ Lancers金融ライタースペシャリスト認定

FPを活かせる業種

まずは、FPが実際にどのような業種で活躍しているかを、データで確認します。

過半数が金融業界

下記の表は、2025年5月における、日本FP協会が公表しているCFP・AFP認定者の業種別属性です。

業種割合
生保・損保21%
証券19%
事業会社14%
銀行・金融12%
FP事務所・士業事務所7%
不動産・住宅6%
協同組合5%
官公庁・自治体・団体4%
学生・主婦・主夫・その他12%

出典:日本FP協会|データで見るFP資格↗(外部サイト)

こちらはFP技能士ではなく、日本FP協会の認定資格である、AFPとCFPを対象とした調査になります。

割合がもっとも高いのは生保・損保、次いで証券業界であり、この2つで全体の4割を占めます。

これに銀行・金融を合わせると、金融機関のみで過半数に達する状況です。

もっともこうした金融機関は、日本FP協会の認定を受け、社員向けにAFP認定研修を独自に実施している場合があります。つまり、AFPを推奨している企業が多い業界です。そのためAFP・CFPの割合は、FP技能士まで含めた実態よりも、やや多めに計上されている可能性はあります。

FP資格を活かせる業務の一覧

FP資格で活躍している人が多い業界を知っても、実際にどのような業務に就くのかがわからなければ、目指すことは困難です。

したがって次は、FP資格が実際にどのような業務で求められているのか、求人情報から整理します。

FP資格を必須または優遇の要件とする正社員の求人から、仕事内容と応募条件の傾向をまとめました(2026年7月作成)。

特定の求人を紹介するものではなく、業種ごとの傾向をまとめたものになります。

業種仕事の概要募集例給与目安求める人材
(FP資格等の要件・優遇条件)
生保・損保業界保険会社や総合代理店において、個人のライフプランニングや法人向けの福利厚生・事業保障の提案を行います。・個人向けにライフプランニングに基づく保険商品の提案・見直し
・法人向けに企業年金など福利厚生制度の導入支援
個人:★
法人:★★
・個人向けは2級以上が歓迎されやすい。資格不問のケースは営業経験などが重視されやすい傾向。
・法人向けの高給求人は、CFPや1級FP技能士が歓迎されやすい。
証券個人の富裕層や法人オーナーを対象に、資産運用や相続対策を中心とした高度なコンサルティングを提供します。・ウェルスマネジメント営業(金融商品・不動産への投資、相続・事業承継を含む幅広い提案)
・超富裕層のファミリーオフィス向けのプライベートバンカー
★★・CFPまたは1級FP技能士を必須とする場合もあるが、AFP・FP2級以上が歓迎されやすい傾向。
・あわせて証券外務員一種、宅地建物取引士、PB資格も歓迎されやすい。
・高給人材は、資格とあわせて営業・コンサルティング経験が重視されやすい傾向。
銀行預金や融資の相談に加え、相続や資産運用、各種ローンの設計・審査などにFPの知識を活かします。・個人向けに投資信託や遺言信託などを含むリテール営業
・富裕層向けの資産承継コンサルティング
★★・FP1級・CFP、宅地建物取引士が歓迎されやすい。
・営業・コンサル経験、金融機関の勤務経験が歓迎されやすい。
FP事務所
(独立系)
特定の金融機関に属さず、中立的な立場で顧客に寄り添ったライフプランニングと実行支援を行います。・ライフプランニングを軸に、住宅ローン、保険、税金、教育資金など幅広い分野のアドバイス・FP2級(AFP)以上を必須・優遇とする事務所もあるが、資格不問のケースも見られる。
不動産業界不動産営業において、住宅購入の資金計画(ローン相談)や、土地所有者への相続税対策・土地活用提案を行います。・不動産の売買やリフォーム営業において、顧客のライフプランに応じた予算提示や住宅ローンの助言など・求める資格は宅地建物取引士だが、FPも歓迎。

※給与目安

想定年収です。幅がある場合は下限で評価しています。

・★ :~500万円
・★★:500万円超~1,000万円

(例 400万円~650万円→★、年収800万円~1,200万円→★★)

次項では
・FP資格を活かすには何級を目指せばよいのか
・より高待遇の仕事でFP資格を活かすには何が求められるか
を解説します。

FPを活かすには何級からが目安?

「FP2級」以上が目安

FPは、2級以上を持っていれば優遇の対象になりやすい状況が見られます。

生保・損保の個人向け提案、独立系FP事務所のアドバイザーなど、2級以上が優遇条件になっている場合が多いです。

一方、それまでの職歴・経験を重視し、FP資格について等級までは問わない求人もありました。

高度な業務はCFP・1級FP技能士

富裕層や企業オーナーのコンサルティングでは、1級FP技能士やCFPが求められやすくなります。

証券のウェルスマネジメント営業、銀行の資産承継コンサルティング、生保・損保の法人向け提案など、高待遇の職がこれにあたります。

FPを最大限に活かすための経験と資格

FP資格を優遇する求人の多くは、FP資格だけを優遇するわけではありません。

FP資格に加えて、一定の業務経験を優遇するものが多く見られます。必須条件とまでする求人は少なく、あくまで優遇条件です。

FP資格を活かしやすい業務経験

優遇されやすいのは、次のような経験です。

営業経験

保険販売やリテール営業などでは、営業経験がある人材を優遇する求人が見られます。

販売商品を問わず、営業経験者を広く求める傾向がありました。

富裕層や企業オーナーへの提案経験、コンサルティング経験

対象者が富裕層や企業オーナーとなる高待遇の求人では、個人の富裕層向けのコンサルや、法人コンサルの経験を求める傾向がありました。

FPのハイクラス転職と相性の良い資格

富裕層向けのウェルスマネジメントや、企業オーナーの承継コンサルのように高度な提案力を要する仕事では、FP以外にも優遇される資格があります。

FP×証券外務員

証券や銀行業界のリテール営業に求められる組み合わせです。

金融商品を販売するために外務員の登録が必要ですので、可能であれば、すべての商品を扱える一種を取得しておくと、後の活躍の幅が広がると考えられます。

FP×宅地建物取引士

不動産業界で活躍するイメージのある宅建ですが、富裕層や企業オーナー向けの資産承継コンサルティングで、FPと並び優遇条件によく掲げられています。

不動産を資産に組み入れる必要性をFPの知識で判断し、売買に関する実務を宅建士の知識から説明できれば、顧客と信頼関係を築きながら、訴求力の高い提案が期待できると思います。

FP×日商簿記

日商簿記といえば、その主戦場は会計事務所や経理職です。

FPとは違う系統の資格のイメージですが、意外にも、事業承継・M&Aのコンサルティングの求人では、簿記も歓迎資格にあがっています。

自社株の評価や財務分析など、決算書を読む力が求められるためでしょう。

ちなみに私もこの組み合わせで、会計事務所にて、顧門先の非上場株や持ち分の相続税評価(ついでに財産債務調書の提出判断も)を担当していました。それぞれの知識がどこでどう作用したか説明しづらいのですが、相続税と会計(簿記)の両方の知識に助けられたのは間違いないです。

実際の選考で何を見られているのか

ここまでのとおり、FPを活かせる仕事では、資格とあわせてこれまでの職歴も重視されます。

とはいえ、資格や職歴で優遇条件を満たしていても、採用の決め手にはなりません。

面接で何を質問されるのか、

求人情報だけじゃわからないよ…

戦略を練るには、求人サイトだけでは情報が圧倒的に足りません。

情報収集するには、実際にその企業を受けた人やその業界に転職した人の選考体験談を入手するのがもっとも確実です。

この手の情報収集に使えるのが、特定の企業のリアルな選考体験談や転職体験談が読める口コミサイトになります。

おすすめはこちらです。

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具体的な行動・目立った行動をまだ起こしにくい状態の方にもおすすめです!

現役の社員や元社員を紹介してもらって情報収集するのが難しい方や、プロに会って相談するのが心理的・状況的にハードルが高い方にとっても、手軽に情報を集めやすい方法になります。

最初は、職歴や学歴などを入力するため登録に3分ほどかかるので、「いまなら時間あるぞ」というときにのぞいてみてください。

まとめ

FPを活かせる業種は、生保・損保、証券、銀行といった金融機関が中心であり、等級の目安は2級以上です。それまでの職歴や経験を重視し、等級までは問わない求人もあります。

富裕層や企業オーナーへのコンサル求人は高待遇ですが、CFPや1級、関連する業務経験などが求められます。

ここまでが、調べた結果です。

求人情報をずっと眺めていて、思うことがあります。

「求める人材」の欄は、思っているより短いです。

FPの等級。
営業やコンサルティングの経験。
証券外務員、宅地建物取引士、簿記。

高待遇の求人でも、並んでいるのはこれくらいです。

本当はどのくらいのレベルの人材を期待しているのか、何を重視して採用するつもりなのか、それをどうやって面接で確かめてくるのか。

こうした情報はなかなか読み取れません。

FP資格を活かすなら、ぜひご自身が目指している業界や企業において、今どのような選考方法が主流なのかを、実際に面接を受けた方々のリアルな声で確認してみてください。