【投資が怖い人は必見!】投資初心者が簡単にできる投資リスクをコントロールする方法

NISAを使ってやることは「金融商品への投資」です。

金融商品の投資にはリスクがあり、NISAを使ったからといって、そのリスクがなくなることはありません。

それでは、投資にはどのような種類のリスクがあるのでしょう。

そして、リスクを抱えながらどのようにしてNISAで資産形成をすればよいのでしょうか。

金融商品のリスクをコントロールする方法

初心者猫
初心者猫

投資はリスクがあるからこわいニャ

初心者猫
初心者猫

専門的な勉強をしないと絶対損するニャ

そんなことはありません

投資のリスクは、投資のやり方だけで小さくすることができます

投資のリスクをゼロにすることはできません。しかしリスクに対して異なる反応をする商品をもつことによって、そのリスクが現実に発生したときの損失を抑えることができます。分散投資の方法には、株式と債券のように投資商品を分散させるほか、国内商品と海外商品のように地域を分散させる方法があります。

投資商品を分散させる

価格には、投資家のニーズ、その国の景気や金利、外国との為替相場など複数の要因が関わっています

これらの影響を受けずに投資をすることはできません

初心者猫
初心者猫

何言っているかわからないニャ

そこで分散投資をすることが有効な対策になります

初心者猫
初心者猫

分散投資

リスクの異なるものに投資先を分けることです

1つのものに投資してそれが20%下がったら全体の資産も20%減ります

でもまったく別のものと半々に分けて投資して、片方が20%下がった場合10%に抑えられます

親猫
親猫

ご飯を一つのお椀に盛った場合、それをひっくり返したらご飯抜きでしょ?

親猫
親猫

でもそれを2つに分けていれば1つをひっくり返してもご飯抜きにはならないのと同じよ

初心者猫
初心者猫

ひっくり返っても食べるニャ

投資のリスクをゼロにすることはできません。しかしリスクに対して異なる反応をする商品をもつことによって、そのリスクが現実に発生したときの損失を抑えることができます。分散投資の方法には、株式と債券のように投資商品を分散させるほか、国内商品と海外商品のように地域を分散させる方法があります。

親猫
親猫

どのように分散させるのが良いのかしら

国は分散させたほうがよいです。

あとは、金融商品の種類・投資テーマのどちらかを意識するとよいと思います

金融商品の種類には、株式、債券、投資信託などがあります

投資テーマとは、投資銘柄が属する業界のことです

金融・エネルギー・商社・機械・建設・通信など多数の業界がありますが、分散させることによって一部の業界に影響するバッドニュースなどによる損失を抑えやすくなります

分散投資をしているつもりでも、気が付いたら日本の商品ばかりになっていたり、高配当が多いテーマに偏っているものです。

利回りの高い商品を選び続ければ偏りは当然に起こります。

それを可視化し、定期的に組み替えを検討することが大切です。

アプリでもExcelでも良いので、資産の配分率が分かるポートフォリオを作成しておきましょう。

個人的には投資商品の10%を超える商品を持つことは避けるようにしています。

投資時期も分散させる

別の回で、多額の財産をいっきにNISAに入れてはだめだという話をしました

親猫
親猫

そうなの?

NISAの複利効果を高めるには、元本を早く積むのも戦略的じゃないかしら

前回、NISAの複利効果について解説しました。それなら早いうちに預貯金をNISAに入れて長く運用したほうが複利効果は高まります。それにも関わらず、最初から財産の多くを金融商品に変えてはいけないという話をしました。

あれは投資の時期を分散させるためのアドバイスです

金融商品の価格は日々変動します

いっきに買って、その後に値下がりした場合、リカバリーが難しいですよね

親猫
親猫

それを防ぐために購入する時期を分散させるという話ね

そうです

分散投資の方法には、投資商品や地域を分散させるほかにも、投資の時期を分散させる方法があります。金融商品の価格は日々上がったり下がったりしており、1番いいときに投資をすることは不可能です。しかし、異なる時期に少額で投資をし続けることによって、平均的な取得単価で金融商品を運用し続けることができます。

時期を分散させるということは、必然的に投資の回数が増えます

そのため、1回あたりの投資金額はなるべく少額にしなければなりません

親猫
親猫

1回の投資が少額であれば、投資の時期を見誤っていたとしてもリカバリーできそうね

分散投資をするには、必然的に1回の投資を少額にしなければ実現できません。

たとえば投資資金が300万円なのに、1回の投資に50万円を投入するとなかなか分散はうまくいきません。

数千円~数万円でできる、金額を柔軟に選べる投資信託や、単元未満の株投資をするべきです。

分散投資に最適な方法は「ドル・コスト平均法」

金融商品の価格は上がったり下がったりします

安いときにたくさん買うことができれば、負けることはありません

初心者猫
初心者猫

何を言っているのニャ!

初心者猫
初心者猫

ふつうは「まだ下がるかも」って思うニャ!

初心者猫
初心者猫

そこから上がるならいいニャ

でも上がるのかわからないから怖いのニャ…

そうですよね

そこで定額による積み立て投資の出番になります

初心者猫
初心者猫

教えるニャ!

例えば100円の商品に1,000円を支払えば10個買うことができます

そして翌月、また同じ商品を買います

このとき商品が値上がりして125円になっていても、また1,000円を支払います

そうすると、この月は8個買うことができます

さらに翌月も買います

商品が75円に値下がりしていたとしても、また1,000円を支払います

この月は13個の商品を買うことができます

すると3カ月で購入した商品は31個、投資金額は3,000円ですので1個あたり97円くらいで購入できたことになります

親猫
親猫

同じ金額を投資し続ければ平均的な金額になっていくのね

そうです

親猫
親猫

投資のタイミングがわからなくて結局何にも買えないっていうこともなくなるわね

金融商品の価格が上がったり下がったりとランダムに変動する場合、毎月一定額を投資することにより、平均的な価格で商品を購入することができます。この投資方法をドル・コスト平均法といいます。投資では、持っている金融商品の価格が下がると怖くなって投資をやめて売ってしまい、価格が上がると嬉しくて追加投資をしてしまいがちです。ドル・コスト平均法であれば、こうした不合理な感情を排除して投資を続けることができます。

投資初心者にはNISAの積立投資がおすすめ

初心者猫
初心者猫

投資のタイミングとか、国とか、ルールが多すぎるニャ!

そうなんです

理屈ではわかっていても、それを全部考えて最適な組み合わせで投資を進めるなんて、普通は無理なんです

初心者猫
初心者猫

じゃあどうすればいいのニャ

つみたてNISAでインデックスファンドに分類される投資信託を選び、それに積み立て投資をする方法がおすすめです

つみたてNISAとは、金融庁に登録された「長期・積立・分散投資に適した投資信託」のみに投資できる制度のことです。2024年からはNISAの「つみたて投資枠」に移行します。「長期・積立・分散投資に適した投資信託」とは、販売手数料ゼロ円・信託報酬(投資家が負担する金銭)が一定水準以下などの特徴をもった商品のことです。つみたてNISAでは、これらの商品に定額で投資をすることが条件となります。

長期・積立・分散投資に適した投資信託」は運用中に発生し続ける手数料等が安いため、長期の運用でも資産形成がしやすい商品です。また、投資信託ではもともと複数の金融商品で運用されていることから、購入するだけで分散投資を実現させることができます。

長期・積立・分散投資に適した投資信託には200を超える種類が登録されています

そのほとんどがローリスクローリターンで組まれている「インデックスファンド」にあたる商品です

親猫
親猫

分散投資のルールを守りながら、プロが組み合わせて売っているセットがあるのね

そうです

もちろん金融商品ですから短期的には上下しますが、長期的には利益が出ているものが多いです

値動きで心が乱れてしまう人には向きません

預貯金も残しておく

親猫
親猫

金融商品の投資っていくら以上したら危ない、とかあるのかしら

半年分の生活費などの支払い分は現金預金で確保したほうがよいです

それを確保した上で「預貯金:金融資産」の割合は「50:50」が目安です

収入が生活費を大きく上回っていれば、それほど気にする必要はありません

金融投資をはじめるなら、限界点として半年分の支払いは現金預金で残すようにしましょう。

退職時期が近づいてきたら、「預貯金:金融資産」の割合はそれに向けて「年齢:100歳-年齢」に近づけるようにしましょう。たとえば65歳で退職する場合は「預貯金:金融資産」を「65:35」くらいにもっていくイメージです。

生活費に対して労働収入や年金収入が大きく上回る人は、現金預金との割合をそれほど気にする必要はありません。

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まとめ

・投資のリスクを抑えるには分散投資が有効である

・分散投資の方法には、地域(国)の分散・商品の分散・テーマの分散・投資時期の分散がある

・投資時期を分散させるにはドル・コスト平均法による少額投資が有効

・これらのルールで手軽に投資するなら「つみたてNISA(新NISAでは「つみたて投資枠」)」でのインデックス投資がよい

・預貯金も確保しておく必要がある